診療案内Medical information
歯周病治療
Periodontal disease
歯周病治療とは?
歯周病とは歯と歯茎の間に細菌が留まり、炎症を引き起こす疾患です。ごく初期の段階では歯肉が赤みを帯びたり、腫れたりなどといった症状が出ますが、進行すると出血、歯周ポケットの深化、さらには歯を支える骨が溶けることによる歯のぐらつきが見られるようになり、最悪の場合抜歯が必要となります。細菌が溜まり、歯周病を引き起こす原因となる歯垢・歯石(プラーク)を取り除くことで歯周辺の状態をよくしていくのが歯周病の基本的な治療方法です。 歯周病が進むと「歯周ポケット」と呼ばれる歯と歯肉の隙間が深くなっていきますが、歯石などを除去して歯の表面をきれいにすることで、歯と歯肉が再付着するよう促します。
ペリソルブによる歯周病治療(保険適応外)
近年開発された「ペリソルブ」は、殺菌作用があり、歯石を溶かすだけでなく口腔内を清潔に保ちながら歯周病治療を行うことができます。
歯垢や歯石を柔らかくしてから除去するので、無理な力をかける必要がありません。効率的な歯周病治療を行うことができ、健康な歯と歯肉を維持する事で全身の健康維持にも繋がります。
特徴
- ・歯石、歯垢を柔らかく出来るため除去作業が効率よく出来、患者さんの負担を減らせる。
- ・殺菌効果があり、細菌の侵入・飛散を防ぐことができる。
- ・健康な歯肉への影響がない。
- ・試験を受けて安全性が保証されている。
再生療法リグロス(保険適用)
リグロスの成分は細胞を増やす成長因子で、この成長因子の作用により歯周病で破壊された歯周組織の再生を促進する治療法です。フラップ手術で、プラーク・歯石などを取り除いた後に歯槽骨の欠損部にリグロスを塗布し、歯を支えている歯周組織の再生を促します。
また、2016年9月よりリグロスによる歯周組織再生療法は保険適用となりました。
エムドゲインによる歯周病治療(保険適応外)
エムドゲインとは、ブタ歯胚組織を使用した歯周組織再生材料であり、歯周ポケットが6mm以上の歯周炎(歯槽膿漏)の治療に使用する薬です。歯石から出る毒素(歯周病)によって溶けてしまった根の周囲に付いている歯を支える骨を再生する役割をします。
エムドゲインは保険が効ませんので自費扱いとなります。
・エムドゲインを使った治療が行えるかどうかを調べるために、歯周組織の状態をチェックします。歯周ポケットの深さを計ったり、レントゲンを取ったり、その他治療に必要な検査を行います。歯周病の程度や患者さんの健康状態によっても異なります。
特徴
- ・失った歯根や顎の骨まで再生できる。
- ・早くて6週間程度で効果が現れる。
- ・歯周組織が再生することで、ブラッシングしやすくなり歯周病の再発を防げる。
- ・顎の骨まで再生することで、歯茎下がりが解消される。
- ・術後の痛みや腫れなどが少ない。
- ・歯茎を切開して薬剤を塗るだけなので、手術が簡単で約1時間ほどで終わる。